教育担当と同伴で実践開始

OJTは便利だけれど?

現場で仕事をしながら覚えるOJT(On the Job Training)は、教育担当者にとっては利用しやすい研修方式と言えます。現場での作業に慣れることで、より素早く戦力として育てることができます。また、問題が発生した時も現場の上司に報告・連絡・相談をすることになるので、全てを任せてしまえるのです。
ところが、実際に配属された側としては、右も左も分からない新入社員を任されることになります。社員が優秀であったり、その現場に適した気質であったりすれば良いのですが、「様々な理由から、なかなか馴染めず苦労する」ことは珍しくありません。このため、方法によってはOJTは効果的とは言えず、むしろ現場の先輩社員と新入社員の間にトラブルが発生してしまう恐れすらあるのです。勿論、OJTはうまく利用することで効果的に教育ができますので、上手に取り入れることが大切です。

教育担当者が寄り添うということ

その特徴を理解した上でOJTを導入する場合、「現場とは直接的には関係ない教育担当者がつきそう」という方法が、オススメの対策の一つです。現場の作業内容によっても異なりますが、「一定期間、行動を共にする」場合や、「何かあった時に優先的に面談などに応じて貰える」場合などが考えられます。
この「担当者が同伴する」ということの、どの点がメリットになるかと言うと、すなわち「遠慮なく頼れる存在があること」と言えます。
現場に配属されて、何をして良いか分からない時期や、ちょっとした問題に直面した時に、同じ現場にいる先輩たちがあまりに忙しそうにしているため、なかなか声をかけられないという人は珍しくありません。仕事をさぼろうという意志があるのではなく「邪魔をしたら怒られるのではないか」「これくらい自分で考えろと言われてしまうのではないか」という不安があるのです。
しかし、その現場作業を担当しない人が側にいてくれれば、比較的気兼ねなく会話をすることができるので、社員同士のつながりが深くなって孤立感などを和らげることができるでしょう。